| 5日 手術当日
病室へ帰って来たが6時間は安静にしていなければならない。 水も飲めない。 腰から下は感覚が無いからじっとしているのは然程苦にならない。 しかし時間が経つにつれ徐々に麻酔が切れてくる。まず右足の指先から間隔が 少しづつ戻ってくる。12時頃から指が動く。足の甲まで動かせるようになる。 右足の膝が少し曲げることが出来る。そのうちの随分曲げられるようになる。 その頃から左足の指先が動かせるようになる。回復は右足よりより麻酔が効いた 左足の方が遅い。麻酔が徐々に切れるに従い今度は痛みが出てくる。 我慢できないような痛みではない。午後3時半頃には足を組めるくらいに 回復する。 切り口及びその周辺部は相変わらず感覚が鈍い。 家内が1時のバスで帰っていった。 主治医が見に来てくれる。手術跡は綺麗だから大丈夫ですねと仰られる。 看護婦さんが尿瓶をもってくる。でも尿意は全然起こらない。その辺りの感覚が無い のだから無理に決まってる。 両大腿部位までは感覚が戻るとじいーっと寝ているのが苦痛に感じ始める。 足の位置を色々変えてみたりする。4時半看護婦さんが見えてもう動いても良い ですよと言う。水も飲める・・で早速冷蔵庫から水を取り出して飲む。 あぁー!水が美味しい! やっと一息つける。 「痛み止めのお薬はどうしましょう」と看護婦さん 「晩ご飯を食べてから飲みます」と私 「その方が良いね。じゃあ後ほどお持ちします」 「お願いします」 「オシッコは出ましたか?」 「いいえ、未だです」 「どうしても出なかったら管を入れて出しますから頑張って出して下さいね」 管を入れられては大変だ・・だが尿意は全くない。 ベッドに腰掛けていたのですがこの方が疲れる。やっぱり寝ていた方が楽です。 それにしてもお腹が空いた。昨夜6時から何も食べていない。 夕食は5時半から6時半の間です。だが夕食だけは病室へ配膳されるそうです。 夕食が待ち遠しい。テレビで気を紛らす。 6時半過ぎても持ってこない。点滴の器具を転がしながらソローリ ソローリ 歩いてテレビカード(テレビと冷蔵庫兼用)を買いに食堂の前まで行く。 帰ってきたら丁度夕食が届く。美味しかったーー。全部残さず頂く。 食後痛み止めを飲む。主治医が患部を見てくれる。看護婦さんに排便、排尿 を聞かれる。両方とも未だ無い。「導尿します?」「頑張ってみます。 どうしても出ないときはお願いします」 夜8時過ぎ尿意が無いままトイレに行く。長いことかかってやっと少し出た。 良かった。これで管を入れられることは無い。9時半ころ再度試した。 今度は前より多くでた。消灯前に看護婦さんが見えて 「出ましたか?」 「はい 出ました」 「良かったね。どの位出ましたか?」 「200CCくらいかな」 「痛みは?」 「薬が効いているのかそんなに痛みません」 点滴などをチェックして帰っていかれた。
看護師さんの仕事は大変な仕事です。何時も笑顔で患者に接し最後に 「有難うございました」と言って帰られる。 夜中にも2回点滴の具合をチェックしに来る。 昼も眠ったりしているので寝付かれなかったが何時の間にか眠って目を覚ましたら明るくなっていた。 朝5時でした。 | 2005/05/10 | |